Inkhorn×鬼伝説/Anhinga(インクホーン×オニデンセツ/アンヒンガ)感想

good!(美味しい)甘々フルーティーIPA

こんにちは。Inkhorn×鬼伝説のAnhingaを飲みました。国内でトップクラスの実力の2社コラボです。今回はCitraのDynaboostをDip HopしたヘイジーIPAになります。公式コメントにも書いてありますが、DynaboostはYCH社のワールプール用の濃縮ホップです。それをDip Hopしたものなので、学術的な意味でも飲んでおく意味があるでしょう。この2社のコラボなので味の心配はしてないです。

飲んだ日付:2025年3月23日

概要

生産地:東京都 豊島区
値段(税込):1,199円
味による区分:甘々フルーティーIPA
スタイル:ヘイジーIPA
アルコール度数:7.0%
使用ホップ:Citra, Citra Cryo, Nelson Sauvin, Krush, Citra Dynaboost
※「味による区分」についてはこちらを参照

公式コメント

グレープフルーツ、パイナップル、マンゴーなどを思わせるアロマとフレーバーのHazy IPA。
マウスフィールやボディ感も度数にしてはしっかりとありホップのフルーツ感とのバランスの良い仕上がり。
Anhingaは、鬼伝説の柴田さんとのコラボビールです。Devil birdとも呼ばれてる鳥が名前になってますが、鬼とデビルを一緒にしちゃって良かったのかその辺良く分かってません。

2024年5月に登別でNewシマエナガをコラボ醸造した時から目白でも一緒に作りましょうって話を続けて、柴田さんが節分イベントで忙しい合間に時間をつくってくださり、2022年6月リリースのFlamingo以来2回目となるコラボ醸造がInkhorn Brewing側で実現しました。

柴田さんからのリクエストは、まだ鬼伝説で使ってなくてこっちで使ってるようなものがあればその原料を取り入れたいって話だったのでInkhornではもう既によく使っている濃縮オイルホップのDynaboost (Citra)を発酵タンクでディップホップする事にしました。
最近のディップホップは煮沸し終わった麦汁の一部を熱い状態で発酵タンクに送ってホップ(クラフトビールでは主にオイルホップ)を漬け込むって事なのですが、柴田さんはその言葉が定着する前から現在のようなアロマ用のオイルホップが存在してない時期から普通のペレットホップでその製法を取り入れていたみたいなので、普段はワールプール中にオイルホップ入れちゃうことが多いのですがコラボ醸造の面白い部分を少しでも出せたらと思ってこの製法を取り入れました。鬼伝説の濁り系で基本乳糖は使ってないということなので、うちはビールによって乳糖を使うこともありますが今回は乳糖を使わないで甘いニュアンスをホップの使い方と発酵コントロールで出す事を心がけました。

柴田さんに、ジューシーな飲み口に甘さと苦味のバランスがいいんでないかいって言ってもらえるビールになったのでは。

僕のレビュー

香り:ほんのりグレフル、白ブドウもいるような
ボディ:ミディアム
味:入りはジューシーなグレフルと白ブドウ。後味にマンゴーの甘み。苦さはほとんどない。ベースにハチミツの要素がいるような気がする。

総評

濃い味なの後味すっきりの不思議なヘイジーでした。入りのグレフルと白ブドウがぐわっと来た後に優しいマンゴーが来て終わります。入りの果物の濃さはトリプルレベルなのに後味やアルコールの濃さは度数相応なので、飲んでいてよく分からない気持ちになってきます。美味しいことは間違いないんですけど、理論上存在しえない味なんですよね。技術力の高さが伺えます。

自分の好みドンピシャなので、このIPAをsublime!とするかはかなり悩みました。ただ、万人受けするかとか考えた時にそれは違うのかもなぁ~と思ってしまったのです。sublime!はもっと絶対的ななにかが欲しいというだけで、めちゃくちゃ美味しいので出会えた幸運な人は是非飲んでみてください。あと、DynaboostのDip Hopは入りの果物の濃さに影響していると思われます。Dynaboost単品の性能かもしれませんけどね。

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