こんにちは。DeschutesのFresh Hazeを飲みました。定番商品を改めて飲むシリーズです。前に飲んだ時は気にも止めてなかったのですが、Mandarina BavariaというアメリカンIPAでは珍しいホップを使ってますね。こちらのホップはドイツ原産で、名前の通りマンダリンオレンジの香りが特徴です。Beer Analyticsを見る限りはIPAに良く使われているそうですが、あまりピンとこないですね。
飲んだ日付:2024年10月16日
概要
生産地:アメリカ オレゴン州
値段(税込):1,298円
味による区分:甘々フルーティーIPA
スタイル:ヘイジーIPA
アルコール度数:6.4%
使用ホップ:Cashmere, Mandarina Bavaria, Amarillo
※「味による区分」についてはこちらを参照
公式コメント
オレンジのような柑橘系の果汁感たっぷりの味わいと柔らかなモルトのボディが特徴的なヘイジーIPAです。
Cashmere, Mandarina Bavaria, Amarilloホップ由来の柑橘やトロピカルフルーツの味わいが刺激的です。
僕のレビュー
香り:マンダリンオレンジ、パイナップル
ボディ:ライト+
味:入りはグレフルとオレンジの合体技。後からほんのり苦みが来た後にパイナップルの甘さが駆け抜けてくる。温くなるとグレフルが優勢になる。
総評
想像以上の完成度でびっくりしました。入りのグレフルとオレンジが合体した柑橘から始まり、インターバルとして少しの苦みがやってきます。通常ならそのまま終わるところですが、このIPAは最後にパイナップルが駆け抜けてきます。苦さと甘さのバランスがいいIPAは結構ありますが、ホップの苦みとホップの甘さでバランスを取っているのはかなり珍しく、通年商品だとこのIPAぐらいでしょう。
ゴリゴリに濁っているわけでもなくホップの味わいも濃いわけではないので、現代基準でヘイジーIPAと言えるかと聞かれれば怪しいですが、美味しいので大丈夫です。原初のヘイジーIPAと同様に、美味しさを追求した結果と言えるでしょう。その探求心に敬意を示し、二つ名は「終点にして始点」とさせていただきます。クリアなIPAの終点となるIPAですが、それと同時にヘイジーIPAの始まりでもあります。
本当の原初と言われているTHE ALCHEMIST/Heady Topperとは味わいの傾向は違いますが、作りの方向性は似たようなものを感じます。一番の違いは、ホップ由来の甘さにあります。Heady Topperはあくまでも苦みが主体なので、アンフィルタードIPAのような印象です。しかし、Fresh Hazeは甘さが主体なのでヘイジーIPAとして認識することができ、こちらの方が始まりとして分かりやすいと思います。ヘイジーIPAの歴史を知る意味でも一度は飲んでみて欲しいですね。
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