こんにちは。忽布古丹の野放図を飲みました。今回は忽布古丹オリジナルの「HKB 001」というホップが使われています。今までは軽めのIPAにしか使われてなかったこのホップがどうなったのでしょうか。
飲んだ日付:2023年11月3日
概要
産地:北海道上富良野町
値段(税込):919円
味による区分:ニガニガムギムギIPA
スタイル:アメリカントリプルIPA
アルコール度数:10.5%
使用ホップ:HKB 001,El Dorado,Azacca,Citra
※「味による区分」についてはこちらを参照
公式コメント
どれほど前に作ったのかも覚えていないくらいご無沙汰だったTriple IPAの登場です。アルコール度数は10.5%と容赦のないスペック。それでも、このビアスタイルの中ではまだ可愛い方です。苦味指数であるIBU(International Bitterness Units)は煩悩の数と同じ「108」に設計しました。大手のラガービールが20前後とされているので、単純に比較すると5倍ほどの苦み成分が含まれているということです。明確な定義に乏しいビアスタイルですが、多くの場合アルコール度数は2桁に達しており、IBUは3桁におよぶことすら珍しいことではありません。発酵の後半にホップを添加する「ドライホッピング」も大量に、大胆に、複数回行われることがほとんどです。私たちが今回作ったTriple IPAは、全体のホップ使用量の約3分の2を上富良野町産ホップが占めています。忽布古丹醸造の新品種(HKB 001)ホップもこの複雑なフレーバーの醸成に一役買いました。
上富良野町産ホップの他には、El Dorado(エル・ドラド)、Azacca(アザッカ)、Citra(シトラ)のいずれもアメリカ産のスターホップ達を起用しました。忽布古丹醸造では初めての組み合わせでした。どれもトロピカルなフレーバーをもたらすことで人気のホップたちですが、今回は特にパイナップルの缶詰のシロップのような甘美なトロピカルフレーバーが強く引き出されました。とは言え、カウンターで押し寄せる強烈な苦みによって、南国果実の甘さは打ち消されていきます。美味しく仕上げるために手間のかかった銘柄になりました。仕込みから完成までの期間に、通常の2倍近くを要しました。アルコール度数や苦みの数値は可愛くありませんが、手がかかる子ほど可愛いものです。適正飲酒でお楽しみください。
僕のレビュー
香り:缶詰パイナップル、オレンジ
ボディ:ミディアム
味:パイナップルの缶詰から始まり、麦の甘さとオレンジ、そしてしっかりとしたグレフルの苦さで締まる。こういうIPAでこんなにパイナップルいるのは初めてで美味しい。雑味が無いのも素晴らしい。
総評
ジューシーなパイナップルが特徴的なIPAでした。いわゆるアメリカントリプルIPAなのですが、こういったタイプでこんなにパイナップルが出ているものが初めてでした。麦の甘みにパイナップルが足されてる感じなのですが、後からくる苦みがいい感じです。
ガツンと苦いわけではありませんが、トリプルIPAとしての完成度はかなりのものといえるでしょう。もう少し苦い方が好みですけど、それによってバランスが崩れてしまうような気がします。
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