こんにちは。忽布古丹の狼少年を飲みました。忽布古丹のブラックIPAは久しぶりですね。前回のはベルギー系のブラックIPAだったのでスルーした記憶があります。今回はライを使用したブラックIPAでブラックIPA大好きマンの私でも1回しか飲んだことがない珍しいスタイルです。
飲んだ日付:2024年1月18日
概要
産地:北海道上富良野群
値段(税込):853円
味による区分:-
スタイル:ブラックライIPA
アルコール度数:7.0%
使用ホップ:不明
※「味による区分」についてはこちらを参照
公式コメント
久し振りにライ麦の麦芽を使ったビールをつくりました。ライ麦麦芽を使うと、一般的に「ドイツパン」と呼ばれている黒パンのような穀物の味わいと、ややとろみのある滑らかな舌触りが得られます。世界的に有名な黒ビールの代表的な銘柄と同じように焙煎大麦を使うことによって、深く香ばしい香味と、きめ細かい泡立ちを期待しました。ライ麦麦芽と焙煎大麦は約束された成功や相性と言っても過言ではありません。グラスに注いだ瞬間の泡のユニークな動きやグラデーションは、ビールを目で見て楽しめる数少ない機会です。味だけでなくそういった楽しみ方もビールの面白さのひとつではないでしょうか。
焙煎した味わいと、ホップの相性は慎重に検討する必要があります。場合によっては、相反する味わいが口の中で喧嘩をしてしまう可能性があるからです。理想としたのは、スペシャリティコーヒーのような方向性です。コーヒー豆そのものに由来するナチュラルなシトラスやベリーなどのフルーティーな香味や酸味をイメージしてホップを選択しました。整合性の取れたホップとの相性、組み合わせ、そして効かせ方を考えることが今回のレシピで一番悩んだ点です。ライ麦麦芽の風味と焙煎した穀物の香ばしさに、木や草のような大地の味わいを司るホップを使うことで全体の調和を図りつつも、余韻や奥行きにパイナップルやライチのような南国果実のオアシスを表現した組み合わせをデザインしました。液温、グラス、ガス抜け具合、時間経過など様々な変数により自在に味わいを変えることができる銘柄でもあります。遊び方の余地を残していますので、皆様のお好みの見つけてみてください。
僕のレビュー
香り:黒、シトラス、ライのスパイス
ボディ:ライト
味:浅煎りのコーヒーのような酸味から始まる。酸味は強いて言うならベリーと柑橘。後から香ばしい苦みが来て終わる。温くなるとパイナップルが出てきた
総評
新感覚なブラックIPAでした。IPAと黒の要素が喧嘩しているのではなく、調和がもたらされています。黒のロースト感とホップの甘みが合わさって浅煎りのコーヒーのような感じです。このような味になった原因はライが両者の架け橋になった可能性が考えられます。
二つ名は「秩序ある世界のブラックIPA」にしましょうかね。ブラックIPA飲む時はいつも比率を考えながら飲んでいたのですが、こいつは飲んでいるときに比率が想像できないほどの調和がもたらせていました。争いをしている両者が手を取り合い、秩序がもたらされています。
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