こんにちは。ここでは2025年に僕が飲んだIPAを振り返っていきます。2025年はリキュールにもお熱だったので去年と比べて飲んだ本数が減っていました。例年通り私が飲んだIPAしか振り返らないので、これさえ読めば2025年のIPA事情がばっちりとはなりません。
※2024年の振り返りはこちら
※この記事は主観によるものを多く含みます。鵜呑みせずに参考程度にご覧ください。
「sublime!」評価を付けたIPA
「sublime!」とは当サイトの最高評価です。この評価になるIPAには普通に美味しい以上のことが求められます。例えば他を圧倒する美味しさや、今まで飲んだことがない発見とかですかね。「sublime!」の評価をしているIPAは誰が飲んでも美味しいと思うので、見かけたら是非飲んでみてください。
※Knee DeepのSimtraは再送かつ改めて解説することもないので除外してました。あいかわらず美味しいです。
Deep Fried/Time Engine(ディープ フライド/タイム エンジン)

二つ名は「大人のみっくちゅじゅーちゅ」。Citra爆弾系のヘイジーなのですが、柑橘以外にもマンゴーやパッションフルーツが香ります。温度が上がるとそれらの要素が混ざり合いミックスジュースのようなになるのが素敵だね。初来日のDeep Friedがハードルを超えてくれました。去年のまとめで来日して欲しいって書いてよかった~
North Park/Hop-Fu!(ノース パーク/ホップ フー!)

二つ名は「THE IPA」。Chinook,Simcoe,Citra,Citra Cryo,Citra Incognito,Amarillo,Mosaic Cryo,Mosaic,Columbus Cryoという多種のホップを使いながらも喧嘩はせず、バランスが取れています。バランスといっても飲むごとに味わいが変わるので、正直どう表現していいか分かりませんでした。IPAというスタイルに含まれている全ての要素を感じることが出来る一つの頂点です。
WCB×One Drop/Hop Airdrop(ウェストコーストブルーイング×ワン ドロップ/ホップ エアドロップ)

2つ名は「オセアニアの秘宝」。NZIPAと呼ばれているスタイルのものでは現状No.1です。濃厚なシャインマスカットと裏に控えてるマンゴーと柑橘。白ブドウの表現力が他のNZIPAとは明らかに違います。freestylehops の空輸ホップ、Clean Fusion(TM)製法のどちらかが理由ではないでしょうか。両者が噛み合った結果かもしれないですけどね。
それ以外で気になったビール
「sublime!」ではないものの、特記するべき要素をもっているビールを紹介していきます。美味しかったビールの中でも印象に残ったり、技術的な側面で取り上げるビールたちです。IPA以外も登場するので表記を”ビール”とさせていただきます。
Marlowe/Ghost Signatures : Riwaka (マーロウ/ゴーストシグネチャー:リワカ)

Riwakaの特徴を再確認することが出来ました。そうは言っても金柑であることが再確認出来ただけなんですけどね。やっぱりホップには主役と脇役がいて、Riwakaは脇役サイドであることも分からされました。僕は好きなんですけど、金柑が主役のIPAってのは厳しいですからね。
TREE HOUSE/King Julius(ツリー ハウス/キング ジュリアス)

2025年初来日のTREE HOUSEは想像よりも微妙でした。いや想像上のTREE HOUSEが強すぎたのかもしれません。十分に美味しかったのですが、物足りなさを感じてしまいます。私だけなら「個人の感想ですよね」案件なんですけど、皆様も物足りないと言ってたのでそういうことなのでしょう。過度な期待はよくないということを心に刻んでおきます。
North Park / TDH Hop-Fu! – Gold Edition(ノース パーク/TDHホップ フー ゴールド エディション)

2025年最もsublime!に近かったのがこちらになります。こいつも十分化け物じみて美味しいのです。しかし、本家のHop-Fu!が歴代最高レベルだったのが仇となってしまいました。なんというか完成されたものに余計な物を足してしまったいう印象なんですよね。あなたとは違う年に出会いたかった。
Burgeon/Treevana(バージョン/ツリーヴェイナ)

現代のウエストコーストIPAの教科書となる1本。現代のウエストコーストの中でも黎明期に作られたホップの甘さが中心のやつです。最近やつらは甘さと苦さが共存している昔と現代の中間みたいなタイプが多いんですよ。それ故、現代のウエストコーストって何なんだろうと考える日々を過ごしておりました。そんな中この子は甘さ一辺倒なのが素晴らしい。教科書として長いことお世話になるでしょう。
Totopia/Cosmophobia(トートピア/コスモフォビア)

ダブルマッシュ×トリプルヘイジーIPAに可能性を感じました。トリプルまで来るとホップが過剰に感じてしまい、そこまで好きなスタイルでは無かったのです。しかし、ダブルマッシュにして麦も強くすることでバランスが取れ、私でも美味しく飲めました。

2025年の大手は怖いよシリーズがこちら。キリンさんダメだよ~、200円で本格的なアメリカンペールエールを出したらクラフトビールメーカー困っちゃうよ~。大手にしか出来ない値段とクオリティです。飲んで無い人がいたら是非飲んでください。びっくりしますよ。
IPA関連ニュース
ここでは2025年のIPAに関係するニュースを書いていきます。2025年もニッチなニュースばかりですが、お付き合いいただけますと幸いです。
HBC1019に名前が付く
HBC1019にDOLCITAという名前が付きました。ドルシタと僕は勝手に呼んでますが、ドルチタかもしれません。特徴としては木とココナッツを感じるものの主張は強くなく、巷では癖の少ないSabroと言われています。
YCH(Yakima Chief Hops)の紹介記事:https://www.yakimachief.com/commercial/hop-wire/introducing-dolcita
Rate beerが閉鎖する
クラフトビール評価サイトRateBeerが2025年2月に閉鎖してしまいました。とは言ってますがあまり寂しくはありません。正直某スーパーなドライをバカにするのにしか使ってませんでした。これからもUntappdがクラフトビールシーンを牽引していくことでしょう。
21st Amendment Breweryが廃業
廃業シリーズその1。本ブログでもBrew Free! Or Die IPAを紹介してました。コロナ禍前に施設拡大→コロナ後になっても需要が戻らずの黄金コンボに加えて、金融機関の融資が突然中止になるというとどめの一撃もあったので廃業するとのこと。こればっかりは仕方ないですね。
VIBEPAIR(お酒情報サイト)の記事:https://vinepair.com/booze-news/21st-amendment-brewery-to-close/
Culmination brewingが廃業
廃業シリーズその2。本ブログでは紹介してないですが皆様ご存知のはず。なにをかくそう伊勢角麦酒/ねこにひきのコラボ側のブルワリーなのです。こちらもコロナ禍による需要の低下が主な原因ですが、Columbia Distributing(お酒の問屋)との契約終了も原因と言われています。
OREGONLIVE(オレゴン州のニュースサイト)の記事:https://www.oregonlive.com/business/2025/02/culmination-brewing-tapping-out-after-a-decade-in-ne-portland.html
うちゅうブルーイングがWBCで金賞受賞
暗いニュースが続いたので最後は明るいニュースを。我らがうちゅうブルーイングがWBC(World Beer Cup)で金賞を受賞しました。Hazy Pale Ale部門で金賞受賞なのでIPAとは関係ないですが、それでも素晴らしいことです。詳しくは後述しますが、2025年は日本勢が追い付いた節目の年。それを証明するのがこちらのニュースとなるでしょう。
読売新聞の記事:https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250830-OYT1T50150/
日本市場の考察
最後は日本市場の考察を行っていきます。とは言っても2024年と大まかな違いはありません。この考察は個人の主観のみで行われているものなので、絶対に鵜呑みにはしないようにお願いします。私はただの飲み手でしかないですからね。
スタイル編
相も変わらずIPA界隈はヘイジーIPAが牛耳っています。しかし2025年から各所より「クリアなIPAが流行りつつある」という声を聞いています。もしかしたら来年はクリアなIPAが台頭しているのかもしれません。サワーIPAは消えました、サワーと言えばスムージーサワーになってますね。とはいえ、スタイルというよりはブルワリー人気で売れています。こちらは2024年と変わらず。
ブルワリー編
日本国内のブルワリーは人気が分散して、特定のブルワリーが即完売という状況は無くなりました。人気上位グループとして「うちゅう」「WCB」「Totopia」「Inkhorn」「Teenage」あたりが該当する印象です。
2025年創業の国内ブルワリーで注目株は特にありませんでした。これは僕が飲んでいないだけかもしれないので、なにかあれば教えてください。
海外ブルワリーは「Deep Fried Beers(DFB)」「Trap Door」「Long Beach Beer Lab」「Tree House」「Holy Mountain」が初来日。DFBは珍しく争奪戦が発生しました。Tree Houseは前述の通りだったので、9月の2度目の来日では争奪戦が発生しなかったのを覚えています。来年はですね「Two Tides」「ill will」「Mount Holly」「Dimensional」「New Trail」あたりが来てくれると嬉しいなぁ。各インポーター様よろしくお願いします。
最後に
2025年の振り返りは以上になります。2025年飲んだ中で一番美味しかったIPAはNorth Park/Hop-Fu!です。今年のsublime!と比較しても、これまで飲んできたIPAと比較しても、1つ上の位置にいるIPAだと思います。問題があるとしたら、複雑すぎて解釈そのものが難しいことでしょうか。いわゆる「分かる人には分かる」タイプのやつです。誰が飲んでも美味しいと思いますが、こいつの凄さを分かるには相当の鍛錬が必要になるでしょう。
なんだ上から目線でムカつくな~と思った皆様ご安心ください。僕も解釈できてません。分かった気になっていた僕のプライドをへし折ってくれました。これからも精進してまいります。
2026年IPA市場の予想ですが、2つの出来事が起こるのではないかと思っています。
1つ目は「クリアなIPAへの回帰」。前述の通り、各所でヘイジーに対する飽きというのかクリアなIPAが見直されるという話を聞いているからですね。苦くないクリアなIPAが主流になったのもあって、ヘイジー党の方々も参入しやすくなっているもの追い風です。
2つ目は「国内ブルワリーの再興」。どういうことかと言うと2025年は国内ブルワリーのクオリティが飛躍的に上がった年だったのです。理由としては共同でホップ農家に赴き、いい状態のホップの買い付けが出来たというのが考えられます。つまり無理して海外のお高い空輸ビールを買わずとも、国内のブルワリーのビールを買えばいいのです。だって1,000円も値段が違うのに味はほとんど一緒なんですよ。まぁ上位層が海外に追いついただけなので、いわゆる地ビールとの格差は広がってますけどそこは気にしないで行きましょう。
以上振り返りでした。来年はYCHのCryo Freshが発売して、僕の大好きなフレッシュホップIPAに革命が起きるそうなのでそれを楽しみに生きて参ります。あと、リキュールも頑張ります。

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