京都醸造/解放者 感想

すっきりフルーティーIPA

こんにちは。京都醸造の解放者を飲みました。今回のテーマはチオール。IPAの歴史を辿る六人の変革者シリーズも現代まで追いつきましたね。チオールは水素化された硫黄を末端に持つ有機化合物の総評で簡単に言うと香りの成分の一種です。チオールには様々な種類があり、オフフレーバーも含むものもありますが、一般的には果物の香りを持つもの指します。最近話題のPhantasmもチオールをブーストするものです。

飲んだ日付:2024年3月2日

概要

産地:京都府京都市
値段(税込):800円ぐらい
味による区分:すっきりフルーティIPA
スタイル:チオライズドIPA
アルコール度数:5.0%
使用ホップ: Simcoe,Cascade,Motueka,Citra,Vic Secret,Columbus
※「味による区分」についてはこちらを参照

公式コメント

鮮烈なホップの香りをビール内に自由に解き放つ現代の魔法を施したようなIPA!

ホップのグレープフルーツ感を主体にトロピカルな明るいフルーツのニュアンスも存分に楽しめる仕様。ドライな仕上がりでパイントでもごくごく飲めるキレイな味わい。

【醸造家の声】
チオール変換に焦点を当てた今回はそのホップ由来の多彩なフレーバーの中でもグレープフルーツ感を意識した組み合わせを実践することにしました。

本来はホップを投入しない煮沸前からホップを投入し、時間をかけてじっくりと成分を抽出。煮沸の際もホップごとにアロマの摘出に最も適したタイミングを考え、それぞれを違うタイミングで投入しました。発酵中は今まで嗅いだことのない濃さのグレープフルーツやパッションフルーツのような複雑なフルーツ香に驚きましたが、次第に落ち着くにつれ、煮沸までのホップ投入だけで本来の狙いに近いグレープフルーツ感であったり厚みのあるトロピカルさを感じる事ができるようになりました。

コールドサイドでは、そのベースにVic Secret、 Cascade、 Motuekaといった数種類のホップを加える事で目標とするアロマやフレーバーの摘出を狙いました。見た目は薄濁りでややジューシーさが勝る味わいにはなりましたが、白やピンクのグレープフルーツを彷彿とするニュアンスが主体にあり、さらにトロピカルなアロマホップを大いに楽しめる仕上がりになったかと思います。

※六人の変革者シリーズ
IPAの大きなトレンドを生んだ、流行や既成観念にとらわれず、真のIPAを追求し、果敢に挑戦しつづけた六人の変革者達に焦点を当てたシリーズ。

僕のレビュー

香り:ピンクグレフル、少しの杏
ボディ:ライト
味:果汁30%ぐらいのピンクグレフルジュース~後味にマンゴー香料を添えて~。ホップの味わいはするが濃厚って感じでは無い。よく言うとあっさり、悪く言うと薄い。後味も自然なグレフルの苦みで終わる。

総評

あっさりしすぎな印象でした。僕としてはIPAとしては認めたくない味です。チオールがテーマならもっとゴリゴリフルーツが欲しかったです。勝手に期待して被害者面しているだけですが。

ビール単品では無く、おつまみと一緒に飲むならありですね。唐揚げとかがいいと思います。

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