こんにちは。GIGANTIC×志賀高原の志賀高原 20th Anniversaryを飲みました。ポートランドの名門GIGANTICと志賀高原のコラボですが、Hair of the Dogのアラン氏も製造に関わっています。Hair of the Dogの醸造所は閉鎖してしまったので、タイトルには書きませんでしたが現地では有名なブルワーらしいです。そんな豪華コラボビールのスタイルは、ジンインスパイア ストロングエールになります。初体験のスタイルですが、ストロングエールをベースにしてドライマティーニを目指し様々な副原料を加えたものです。さらに一部原酒を日本酒用の杉樽で熟成もしているエクストリームなビールなので、味の想像が全くつきません。
飲んだ日付:2025年5月5日
概要
生産地:アメリカ オレゴン州
値段(税込):1,694円
味による区分:-
スタイル:ジンインスパイア ストロングエール
アルコール度数:9.0%
使用ホップ:不明
副原料:コリアンダー、ジュニパーベリー、セージ、カルダモン、山椒など
※「味による区分」についてはこちらを参照
公式コメント
「GIGANTICSHIGA KOGEN BEER 20th ANNIVERSARY
志賀高原ビール20周年を機に、大切な友人たちとつくってきたコラボシリーズの一つ。
過去に日米それぞれでコラボをしたり、SNOW MONKEY BEER LIVE にも参加してくた、GIGANTIC に声をかけたところ、快諾してくれ、今年4月にポートランドで仕込みをしました。
残念ながら2022年に自分の醸造所を閉鎖した、伝説的ブルワリー Hair of the Dog (“HOTD”) も、同じく何度もコラボを重ねてきた長年の友人。
というわけで、HOTD のアランも参加しての3社でのコラボが実現しました。(Gigantic にとっても、HOTD とのコラボは、今回初めて。)
仕込み前日には、元シェフでもあるアランがGIGANTICの Ben夫妻と Van とぼくらを自宅に招いてくれて、彼の手料理で、皆で前夜祭をしたのも忘れられない思い出です。
GIGANTIC では、 Pipewrench というジンバレルで熟成したIPAや、ウイスキーサワーに着想を得た Holy Oak などの印象が強く、今回も、なにかカクテル的なのものが面白いと思っていました。
高アルコールでモルトの味わいの強いイメージのアランが加わるということで、当初はマンハッタン的なものがアイディアとしてうかんだのですが、どちらかというと、よりドライで食中酒としても飲めるものがいいと思い、むしろ「ドライマティーニ的なのはどう?」と投げかけたところ実現したのが、今回のビールです。
Hair of the Dog の代表的ビールのひとつ、Fred をベースに、よりドライに仕上げました。そこに、コリアンダー、ジュニパーベリー、セージ、カルダモンなどに加え、日本からもっていった山椒などを、仕込みの間、ブルワー同士が試行錯誤しながらブレンドの比率と量を決定。
Gigantic の Ben と Van、Hair of the Dog の Alan、そしてぼくの醸造年数を足し算すると、軽く100年を超えるのですが、そんなベテランたちが、わいわいいいながら仕込みました。
さらに、日本から新しい酒樽を届け、出来上がったビールの一部をそこで熟成し、再ブレンドして仕上げています。9.0%。明るいブロンドは、ドライで度数を感じないくらい危ない感じ。
そこに、ボタニカルの香りに加えて、ほのかな酒樽由来のニュアンス心地よくバランスし、複雑でありながらも爽快な仕上がり。
最近は、アメリカでもすっかりハイアルコールなエキストリームビール人気も下火になって、ラガーやケルシュといった飲みやすいスタイルが中心になってきているのですが、『こんな(変な?)ビール、久しぶりにつくったな』なんて、言いながら、みんなで楽しい一日を過ごしました。
ラベルデザインは、SNOW MONKEY BEER LIVE でも ずっとお世話になってきている @makoyamaki 氏。みんなの協力で、最高にクールで、ユニークなビールが完成したことに大感謝です!」
僕のレビュー
香り:カルダモン、オレンジピール等の爽やかな香り、グリーンペッパーもいる。あと甘口ワインの甘さ
ボディ:ミディアム
味:様々なスパイスと薬草が香り、最後に麦芽糖の甘さ。隠し味に桜餅。
総評
どちらかと言うとスウィート・マティーニのような味わいでした。様々なスパイスと薬草が香る中、最後に麦の甘さがやってきます。感じるものはジュニパーベリー、コリアンダー、グリーンペッパーあたりでしょうか。様々な要素を感じますが、喧嘩はしておらず1つのカクテルとして完成しています。
面白いビールだったなぁ~というのが総評になります。ホップをほとんど感じないので普段飲んでいるIPAとは切り口が違うのですが、副原料たちがにぎやかしを担当してくれています。美味しいビールを追求するだけならホップだけではなく、様々な副原料に着目してもいいかもしれません。
コメント